ホトトギス

 杜鵑。時鳥。不如帰。鳥綱ホトトギス目ホトトギス科。東京特許、許可局特許、テッペンカケタカと鳴きます。夜間に鳴くこともあります。採食は樹上で行い、おもにガの幼虫をとって食べます。冬季には東南アジア方面に渡り、日本には5月の中旬ごろに渡来して繁殖します。昔から1日に八千八声鳴くとして、不気味な鳥とされ、声を忌む風がありました。信長・秀吉・家康の性格を語る挿話は、『甲子夜話』に収められています。

 カッコウ同様、典型的な托卵性の鳥で、自分では巣をつくらずに、ウグイスやミソサザイなどの巣に卵を産み込み、その後の世話をその巣の親鳥に任せてしまいます。卵の色はウグイスのと同じチョコレート色で、1巣に産み込む卵の数は普通1個。この卵はウグイスなどの卵よりも1、2日早く孵化(ふか)し、孵化した雛は、まだ孵化していない他種の卵を背中にのせて巣外にほうり出してしまい、巣内を独占し、やがて巣の親鳥よりも大きく成長していきます。
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