キビタキ

 黄鶲。鳥綱スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科の鳥。樺太、日本で繁殖し、フィリピン、インドシナ半島、ボルネオ島に渡って越冬します。

 北軽井沢では4月下旬に夏鳥として、低山帯から亜高山帯までの林に渡来します。葉についた虫たちを好んで捕食。鮮やかなオレンジ色ののどを膨らませてピロポッピリピュルチーチュルと歌い続けます。雌は灰褐色の地味な姿で子育てに専念します。秋はほかの夏鳥より遅い時期まで残り、10月ころまで姿が見られ、その後に南方に去っていきます。

 高い樹冠のある広葉樹の多い林にすみ、朽ち木の割れ目などに巣をつくり、4〜6個の卵を産みます。止まり場から、飛んでいる昆虫を追いかけてとらえるヒタキ型の捕食法をとりますが、その採食空間は樹冠の下です。また、樹上や地上の昆虫をとらえることも多いです。全長約13センチ、雌雄異色です。雄は頭部と背面、翼、尾が黒く、腰、あごから胸までが橙黄色、腹と下尾筒は白。
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