キジ

 雉。鳥綱キジ目キジ科キジ亜科キジ族。♂81p・♀58p。クジャクの親戚なので雄雌に大きく違いがあります。1947年(昭和22)には国鳥に指定されていますが、猟鳥でもあります。雑食性で、草の種子、木の果実、芽、葉など多様な植物質のほか、昆虫、クモ、ムカデ、トビムシ、カタツムリ、小形のヘビやトカゲなど多くの動物質を、主に地上でとります。足指についている頑丈なつめで地面をひっかき、地中の根、球根、塊茎などを食べることもできます。そのためか浅間高原のキャベツ畑の道路際にキジが見られます。

 キジ類は、肉が豊富で美味であることと、地上性で比較的つかまえやすいことから、先史時代から狩られてきました。日本でも縄文時代の遺跡からキジの骨がみつかっています。また、雑食性で飼いやすいうえに、容姿の美しい種が多いので飼養の歴史も古いです。一方、遊猟の対象として、自然分布していなかった地域に移入したり、人工的に増殖したものを放すことが世界各地で行われ、日本でもキジを毎年約10万羽放鳥しています。
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