ウソ

 鷽。鳥綱スズメ目アトリ科の鳥。ヨーロッパからアジアの北部にかけて広く分布し、北方で繁殖するものは、南へ渡って越冬します。フィーフィーと口笛のような声で鳴きますので、口笛の別称「おそ」から転じて和名がついたといわれます。決して嘘つきのためにつけられたわけではありません。

 美しい鳥で、梅や桜の木に集まりますが、それは好物が桜のつぼみであるため。晩秋のウソは、ムラサキシキブの実に目がなく、細い枝を揺すりながらおいしそうに食べています。雄、雌とも口笛に似た音色でフィフィフィと鳴き、興が乗りますと、昔懐かしい鍛冶屋で聞いたフイゴのような声でさえずります。全長約15センチ。太く短いクチバシ、丸く太った体つきが特徴です。雌雄とも、頭、翼、尾は黒いです。姿も声も愛らしいですので、かつてはヨーロッパでも日本でも飼い鳥として鑑賞用にされました。
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