面川清次(田宮二郎)は、シェフ、ベルボーイ、フロントマン、ボイラーマン、ウエイトレス、バーテンたちを引き抜いた。繁盛した高原のホテルで働いてみないかというのだ。そして支度金として3万円づつもらって八ヶ岳のホテルに向かってみた。
しかし、到着してみると、ホテルとは名ばかりの廃墟だった。蜘蛛の巣がはった幽霊屋敷だった。しかも、呼びつけた面川も、そこにはいなかった。みんなキツネにつまされた気分でいた。
廃墟の前 |
先着の男 |
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颯爽と現れる |
説明 |
すると、2階から面川が颯爽と現れた。面川は皆を騙して連れてきたことを謝罪した。そして、廃墟となったホテルのことを説明した。このホテルは、無計画に建てて2ヶ月で倒産した高原のリゾートホテルで、持ち主が転々とした廃墟どうぜんのホテルだったが、それを再建するために面川に白羽の矢が立ったという。
予算はたったの300万円。月給は3万円しか払えない。建物は廃墟同然。設備はボロボロ。業者に払う金もなく、全部、自分たちで修理して立ちあげないとならない。おまけにスキーやスケートもなく、ハイキングや登山コースからも外れ、観光地でもなく、バスから歩いて15分もかかる。そのうえ立地と設備の良い観光ホテルがライバルとして現れてしまった。こういう酷い条件だが、成功した曉には、みんなに利益分配すると提案した。
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しかし、その提案を胡散臭く感じた一同は、面川に噛みついた。 さらに、会社から大貫徹夫(前田吟)というやり手の男が派遣されてきて、金も経営も管理するという。面川は、会社から信用されてないのではないか? みんなは、そう思った。
暖房もないのか |
うさん臭い |
無愛想な大貫 |
予算の300万がない |
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