旧作 旧作・高原へいらっしゃい 
(昭和50年度・山田太一作品) 

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番組宣伝5

 古今亭八朝師匠のお話によりますと、撮影が進むうちに、しだいに役づくりが、体に染みこんでいき、キャストの皆さんは、しだいに感情移入が強く激しくなっていったそうです。例えば、13話で若者が東京へ行こうとするシーン。前田吟さんが、「フクバのホーキ」を投げるシーンがあるのですが、テストの時に興奮のあまりホーキでガラスを割ったほどだそうです。

 ちなみに、古今亭八朝師匠に、役と本人が一番キャラが一致している人は誰かとたずねてみたところ、前田吟さんではないか?とのことでした。これには、本当に納得してしまった私でした。

 オバやんにいたっては、ふだんは皇族か?と思えるほどに、お上品で美しく、優雅な方なのに、ひとたび役にはいってしまうと、田舎婆さんそのものに変化し、完璧にオバやんに化けてしまっていました。
古今亭八朝師匠の証言
ゲストのみなさんのお話です

西田敏行さん、リハに遅れて来た時、土下座するように、全ての人たちにペコペコに謝っていたそうです。ほんとうに一生懸命に謝っていたそうで、印象的だったそうです

農協組合長をやっていた木田三千夫さん、まったくあのキャラそのものだったようで、演技と言うより地だったのでしょうね。

柳家金語楼師のお嬢さんの有崎由美子さん、海老名みどりさん、今にして思えば、落語関係の人も多かったですね。そして、ぴったりの役なのに驚きます。いったい、プロデューサーの高橋一郎氏は、どこからさがしてきたんでしょう?

 古今亭八朝師匠は、そのプロデューサーの高橋一郎氏のフットワークに非常に感銘しているようで、高橋氏の個性有るキャストを発掘する才能を絶賛しています。それを聞いた私は、なるほど、『高原へいらっしゃい』の面川さんは、ひょっとしたらプロデューサーの高橋一郎氏のことではなかったのか?と思えてきました。