旧作 旧作・高原へいらっしゃい 
(昭和50年度・山田太一作品) 

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東京スポーツ S51.4.27

テレビ 田宮二郎が“変身”した!

 田宮二郎がやっている清酒のテレビCMで彼がウマソーに飲んでいるのは実は水。なぜかというと、ほんの1か月前まではアルコールはダメの田宮だったからだ。ところが、最近は「人並みに飲めるようになりました」。

その理由−

「今、主演しているドラマ『高原へいらっしゃい』(TBSテレビ系)で一緒にやっている尾藤イサオ君とか池波志乃ちゃんといった若い連中がみんな酒に強くてネ。飲みに連れてってとセガまれっぱなし。断るとドラマ作りに最もたいせつなチームワークにヒビが入るので・・・・・・。付き合っているうちに強くなったんですよ。ボクにも酒が飲めることを若い連中に教えられたってわけです」

 来年の酒豪番付の『大関』をめざすそうデス。

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 古今亭八朝師匠の証言によりますと、田宮さんは、ウィスキーの水割りを軽く飲む程度で、いつも早退していたようですが、この記事によると、下戸にもかかわらず、ドラマのチームワークのために、みんなと一緒に飲もうとしていたようですね。このへんも、『高原へいらっしゃい』のスタッフ・キャストは、ドラマのストーリーと同じように、チームワークを大切にしていたことがわかります。

 これは不思議なことですが、チームワークを大切にしていたのは、旧作『高原へいらっしゃい』だけではなく、リメイク版『高原へいらっしゃい』でも同様だったことが、よく知られています。また、プロデューサーの高橋一郎氏も、

『役者を自然に巻きこむ流れるようなプロデュースをしていく。 キャステイソグも個性ある役者を心がけ、田宮二郎を含む10人の役者の個性を引きだし、その個性をドラマのキャラクターとしていく。第一にチームワークを大事にし、役者スタッフともに楽しんで作りたい。(テレビニュースより)』

と言っているように、チームワークを大事にし、役者スタッフともに楽しんで作りたいと、まるで『高原へいらっしゃい』をテレビ局の現場に持ち込んだかのような発言をしていますね。『高原へいらっしゃい』とは、スタッフ・キャストにとっても『高原へいらっしゃい』だった。つまり、そういう作品だったのかもしれません。。