旧作 旧作・高原へいらっしゃい 
(昭和50年度・山田太一作品) 

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口もハッチョウ、手もハッチョウ

高原へいらっしゃい TBSの古今亭八朝

 脱都会派の人間模様を描くドラマ「高原へいらっしゃい」(TBS=木曜9・00〜9・55)で初のレギュラー出演を果たした古今亭八朝(本名・丸山美治、二十四歳)の、そそっかしいバーテンダーが評判である。

 高校生時代の八朝は、映画製作にあこがれて、大映テレビ室監督・松生秀二氏にくっついて回る少年であった。

 ある日、新宿末広亭で偶然聞いた古今亭志ん朝の「そこつ長屋」にいたく感激。それからは志ん朝の高座を追って、今日は鈴木、明日は末広という毎日。

 もともと目立つことの好きな性格ゆえ、病こうじて、ついに弟子入り。親には内緒で事後承諾。

 彼のキャッチフレーズは「口もハッチョウ、手もハッチョウ、ハッチョウ荒らしの落語は八朝」の言葉通り、夜の新宿を日夜飲み歩き、口ハッチョウを武器に奮闘中。根が好きなのか、芸のためかそれはなんとも言いがたし。

「少し前の話だけど、新宿歌舞伎町で、行き合った女とできちゃって、これがまた、俺好みの栗栖アンナタイプで二十二歳のいい女。小遣いはくれるわ、プレゼントはもらえるわで、いい思いのしっぱなし。それが後になって、怖いお兄さんの女だとわかってブルブル」

 まあ、くれぐれもお大事に。

東京タイムズ S51.5.2

軟式庭球は一流 古今亭 八朝

TBS「高原へいらっしゃい」(木曜後9・00)に、ボーイの小笠原史郎役でレギラー出演している。酒が飲めないくせにバーのふんいきが好きで、通っているうちに自然とバーテンダーになっていた。少々軽率だがたいへん楽天的で、どんなときでも彼がそこにいるというだけで皆の気持ちをやわらげてしまうといった役だ。

 古今亭志ん朝のもとに昭和四十四年七月入門。まだ高校在学中のことだった。初高座は四十七年五月で、古今亭志ん吉を名乗った。五十年、二ツ目に昇進して古今亭八朝となったが、現在はこのドラマのほかにもTBS「3時にあいましょう」の突撃レポーター役を担当している。

 高座の得意とするハナシは「粗忽の釘」「錦名竹」「垂乳根」「道具屋」「手早振る」など。ドラマ初出演にはかなり迷って、師匠志ん朝にも相談、激励を受けてやっと取り組む決意をしたという。学生時代インターハイの東京代表となったくらい軟式テニスにかけては一流。本名丸山美治(みはる)。

 昭和二十六年七月十九日、東京都豊島区生まれ。