解説1
2003年8月26日 (火) 01:13
オーナーは、最初から八ヶ岳高原ホテルを売るといっている。これが本心かどうかは、ドラマが進行していかないとわかりません。リメイク版『高原へいらっしゃい』には、そういう思わせぶりな伏線が仕込んであります。このへんはメロドラマのようでもあります。
旧作に出てくる登場人物は、あまり『思わせぶりな伏線』は無かった。
というか、そういう細かい演技を匂わす前に、
セリフとセリフがぶつかってしまって、
ひとつのモンタージュが出来上がってしまった。
そして、ものすごいスピードでドラマが展開していきました。
けれど、リメイク版では、ドラマがやたらとスローテンポで思わせぶりがプンプンするんですね。
セリフとセリフのぶつかり合いは、大幅に減っていて、
その代わりに画面を使って視聴者に何かを訴えかけている。
今回の8話が、まさにそんな展開でした。
シェフの引き抜き。このシュチエーションは、旧作にもありましたが、同じシュチエーションなのに、
テーマも、
ドラマの見せ方も、
ハナシの展開も全く違ってきています。
そして、一番違っているところは、面川さんの出番です。
旧作では、面川さんは、さっそうと演説し、シェフを神戸に送ってしまうのですが、
新作の面川さんは、そういうスタンドプレーはしません。
実に控えめにシェフを遠くから眺めているだけです。
そして新作の『高原へいらっしゃい』では、旧作の面川さんの役割を本間さおりが演ずるのです。
いや、亥太郎を演じているというべきか。
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